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芦ノ牧

【読み物】福島の山奥…

出典:大川荘

今回はるばる大阪から来た理由は他でもない。この芦ノ牧温泉に存在するという、福島県最後のストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」を観に来ることだった。

一つ心配していることがあった。決して少なくないお金と時間をかけて行くのに、もし空いてなかったら…悔しい所の話ではない。ということで1月くらいから何度も電話を掛けていたが、空振りに次ぐ空振り、何度掛けても、呼び出し音が空しく響くだけであった。

出典:福島県の山奥にある場末ストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」へ行ってきて凄い経 験をした話 - TiN. 珍スポット旅行社

中はだいたい想像していたくらいだった。10名弱が入ると満杯になってしまいそうなくらいの空間で、こじんまりとしている。温泉街のストリップ劇場に有りがちな、浴衣の足を投げ出すような、カーペットの上に座るスタイルだ。壁は真っ赤で、盆は四角く桃色をしている。ステージには小豆色のカーテンが垂れ、季節外れなのにクリスマス調のチープな飾りが所々についている。

出典:福島県の山奥にある場末ストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」へ行ってきて凄い経 験をした話 - TiN. 珍スポット旅行社

何年か前のポップスが流れる空間で、どれくらいの時間が経っただろうか。照明が落ちて、さきほど話していたマスターのアナウンスが入る。

「本日はお足元が悪い中、芦ノ牧温泉劇場にお越しいただき誠にありがとうございます。お時間許す限りお楽しみくださいませ。
それでは拍手でお出迎えください。
中川マリ嬢ですーーーー」

出典:福島県の山奥にある場末ストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」へ行ってきて凄い経 験をした話 - TiN. 珍スポット旅行社

彼女は、仙女のような衣装を着て登場した。化粧をしているので年齢は分からないが、口角に刻まれた線と、ゆるいシルエットを見ると、その歳はまぁ60歳くらいだろうか

出典:福島県の山奥にある場末ストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」へ行ってきて凄い経 験をした話 - TiN. 珍スポット旅行社


マリ嬢は、音楽に合わせてユックリと踊りだした。恥じらうような、茶目っ気があるような、意外と若々しい感じの振り付けだ。

ふとマリ嬢が後ろを振り向いたと思うと、次にこちらを向いた時には胸を覆っていた布をするりと何処かへやっていた。しかしながら全ては脱がず、薄いベールのような透ける布で体を隠している。年齢よりも、胸は垂れてないとは思う。

出典:福島県の山奥にある場末ストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」へ行ってきて凄い経 験をした話 - TiN. 珍スポット旅行社


マリ嬢と世間話をした。ストリップが好きで、色んな劇場を観に行ってること。今のストリップ劇場のこと。ストリップ劇場の数が残り少ないこと。

「そう。私も昔は全国を回ったりしていたのよ。浅草にも乗ったし、大阪にも行ったことがあるわ。

でも、ここで踊るようになってから他に行くことも無くなって。今はここのヌシ。もう芦ノ牧温泉に来て、100年になるわ。アハハ」冗談混じりにそんなことを言った

出典:福島県の山奥にある場末ストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」へ行ってきて凄い経 験をした話 - TiN. 珍スポット旅行社


「他がどうなってるのか、皆どうしてるのかっていうのも全く聞かない。まぁ、もう、今さら他で踊るなんてこと出来ないだろうし、ここでこのまま、そろそろお終いね。最近体調も良くなくて、年末年始も閉めてたのよ。」

「それにしても、この先どうなるか、この先どうしたらいいのか、全然わからないのよね。アハハ。この歳になって、困ったわぁ。」

マリ嬢はそう言い、自嘲しながらぼんやりと遠くを見た。

出典:福島県の山奥にある場末ストリップ劇場「芦ノ牧温泉劇場」へ行ってきて凄い経 験をした話 - TiN. 珍スポット旅行社

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